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お知らせ

展覧会のお知らせ  「游」— 位置のエクササイズ

このたび静岡県沼津市のスペースDHARMA(ダルマ)にて、展覧会「游」— 位置のエクササイズを開催いたします。展覧会タイトルとなった「游」という文字には、およぐこと、あそぶことの他にもぶらぶらと彷徨い歩くというような意味があります。その意味の元にあるのは、不定で自由な水の動きのイメージです。水という存在が、近年私自身が海や川へ出かけ現場で制作してきたドローイング作品の主要なモチーフでもあることは言うまでもありません。
 いっぽう会場となるDHARMAは、操業を止めてから既に30年以上の時間が経った古い印刷工場です。現在はその建物の大小複数の部屋が展示スペースとして使用されていますが、所々には当時の作業の様子を想い起こさせる設備や内装が残されており、過ぎ去った時間を感じさせるその質感が各々のスペースに独自の表情を与えいます。
 この展覧会では、私たち三人が其々に制作した絵画作品の展示の他、会場での制作も行います。かつての工場が孕む時間の中で私たちの「游」はどのような相貌を呈するでしょうか。ぜひ現場にお立会い、ご高覧いただけますようお願いいたします。

「游」— 位置のエクササイズ / 大村雄一郎 × 長橋秀樹 × 向井三郎
主催 EN  https://www.facebook.com/Numazu.EN
会場 DHARMA 沼津 静岡県沼津市市場町12-24(JR沼津駅より徒歩15分)
電話 090-4233-9700(長橋携帯)
会期 11月3日〜11月26日の土日曜、祭日(11/3、11/23)のみオープン
時間 13:00〜18:00

トークセッション 「游」— 絵の生まれる前に
/11月23日( 木祝)14:00 — 15:30 DHARMA沼津3F

※会場にはお手洗いがございません。あらかじめご承知願います。

個展開催のお知らせ  静けさについて ─ 水面 ─  

この度、東京中野区のアートスタジオ〈nohako〉において 個展 静けさについて ─ 水面 ─ を開催いたします。近年続けてきた海や川など屋外で制作したドローイングを中心に、〈nohako〉の空間を特徴付ける4mを超える吹き抜けの壁面に制作するウォールドローイングや版画作品も併せ展示します。同じモチーフを対象にしながらも、異なる手法によるイメージの違いも楽しんでいただけることと思います。開催曜日にご注意のうえお気軽にお立ち寄りください。

会期 2022年11月11日(金) — 12月4日(日) 金・土・日曜の13:00 — 19:00オープン
会場 nohako  東京都中野区江原町2-7-16 (電話)070-5027-0021
(HP) http://www.nohako.com

いつもの海に向かって車を走らせる。海岸沿いの倉庫街を抜け車を停める。堤防に立つと目の前は海原の広がりだ。波は見るたびに違う動きで拍子を刻み、雲は天空の流動に身を任せひと時もその形をとどめることがない。遠く水平線の上では貨物船の影が霞みながら現れたり消えたり、海鳥は時に高く羽ばたき、時に低く波を掠める。私はそんな運動を眺めるのが好きだ。堤防に立つ私は海に向かって目を解き放つ。目は波や雲、鳥や船を追いかけながら、いつしか自在に駆け回り始める。そうして絵は生まれてくる。 

2022年5月、朝日新聞・朝日歌壇俳壇で挿絵を担当します。

朝日新聞・朝日歌壇俳壇で挿絵を担当します。
掲載されるのは毎日曜日、22年5月から10月までの半年間の予定です。
明治時代からつづく歴史ある投稿短歌・俳句のコーナーで過去の選者には誰もが知っている高名な歌人、俳人の方々が名前を連ねています。
日曜日の朝、短歌や俳句と共に、日々の写生から生まれた挿絵にも目を向けていただければ幸いです。

2021年11月、個展「Birds Passing」を開催します。

新型コロナウイルスに明け暮れた今年も終盤となりました。日常生活が様々な形で制限されるなか、私は画材を車に積み込み、時間の許す限り海や川に出かけては風景を描きました。そうして生まれてきた作品群の展覧会です。感染は下火になってはいますが、まだまだ安心できる状況とは言えません。無理のない判断のうえ、来場いただけましたら幸いです

会期 2021年11月12日(金)— 11月29日(月)会期中無休 12:00 — 19:00
会場 ART TRACE GALLERY
東京都墨田区緑2-13-19秋山ビル1F(電話)050-8004-6019
(HP) http://www.gallery.arttrace.org

「Birds Passing 」— 堤防に立って風景を描く。打ち寄せる波や流れる雲の輝きを見ていると、不意に視界を鳥がよぎる。目は飛翔する姿に惹きつけられるようにその軌跡を追うが、瞬く間に飛び去る姿は描き難い。この数年、繰り返し描いてきた波の動きもそうだった。目を凝らしてなぞっているうちはなかなか捉えられない。上手くいくのは、波の動きが私の内部に生まれる時だ。では鳥は? いつか飛び去る鳥を捉えたい。その時、風景は流れ始めるだろう。飛び去る鳥は風景の化身である。— 木炭によるドローイング作品を中心に、直接法による銅版画を併せ展示します。

2021年5月 展覧会のおしらせ

この度、山梨県笛吹市のiGallery DCにおいて個展を開催します。ギャラリーが企画する全4回にわたるシリーズ「単色画」の最初の展覧会です。新作のドローイング5、6点と版画4、5点(旧作を含む)を展示する予定ですが、いずれの作品も近年続けてきた屋外での制作、水面や空をモチーフにしたものになります。
新コロナの感染状況がいまだ予断を許さない状況の中での開催であり、積極的にお誘いすることは出来ませんが、会場自体が混雑することはないものと思われます。
もし甲信方面にお出かけの予定がありましたら開廊日にご注意のうえ気軽にお立ち寄りください。

シリーズ「単色画」vol.1 向井三郎展
会期 2021年5月27日(木)- 6月13日(日) 木・金・土・日曜のみ開廊
時間 12:00 - 18:00
会場 iGallery DC 山梨県笛吹市石和町市部789-64 (tel)055-262-0309
会場へのアクセスについては画廊ホームページでご確認ください。
画廊HP http://igallery.sakura.ne.jp/dc/odc.html

2021年 音楽CDのジャケットになりました

2021年、ジャズのサックス奏者、かみむら泰一さんがスイスのピアニスト、クリス・ヴィーゼンダンガーと制作したアルバム"山の猫は水脈をたどる"Taiichi Kamimura Chris Wesendanger Duoでジャケットの装丁に作品を使用していただきました。
デザインはアートブック"days in a place"でも世話になった岡本洋平さん。ジャケットの外側内側、盤面までの全体に向井のドローイング作品がレイアウトされています。
作品はこのアルバムのために描きおろしたものではありません。しかし描線の抑揚は図らずも二人の演奏が生み出すヴァイブレーションと共振しているように感じられます。
興味を持たれた方にはぜひジャケットを手にとってその音を聞いていただきたいです。下記のURLより購入できます。

かみむら泰一オフィシャルウェブサイト
山猫レーベルCD

2020年8月 個展「みちゆき」開催のお知らせ

2020年8月、東京銀座のギャラリー巷房にて個展「みちゆき 向井三郎」を開催いたします。

近年、自宅周辺の風景を繰り返し描いてきましたが、この3年ほどは車に画板やイーゼルを積み込み、近場の河岸や海岸に出かけての制作がもっぱらになりました。モチーフとなるのは水面の動きや川にかかる鉄橋、そして飛翔する鳥の姿です。

今回の個展では、ギャラリーの3階、地下1階、階段下の三箇所の会場にドローイング、ウォール・ドローイング、版画の手法による作品15点ほどを展示する予定です。巷房の入る奥野ビルは昭和7年竣工、今年で築88年の古いビルでその外観や内装は現代の建築にはない独特な風情があります。絵画と建築の響きあう様も是非お楽しみください。

 なお、新コロナウイルスの感染については、未だ予断を許さない状況が続いています。来場につきましては、無理のない判断と共に展覧会の実施状況について画廊ホームページ等での確認をお願いいたします。

みちゆき 向井三郎
2020/8/17(月)-8/29(土) 無休
12:00-19:00(最終日17:00)
巷房(3階+地下一階+階段下)
東京都中央区銀座1-9-8奥野ビル3F・B1F tel 03-3567-8727 画廊HP http://gallerykobo.web.fc2.com

アート・ブック「days in a place」の購入

2018年秋、みなさまの協力によりアート・ブック「days in a place」を出版することが出来ました。その詳しい内容についてはmotion galleryのサイトでご覧になることが出来ます。

https://motion-gallery.net/projects/daysinaplace

クラウドファンディングは既に終了していますが
購入を希望される方はホームページ画面右上のお問い合わせフォームより、
アートブック購入希望と明記のうえ、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、希望部数をお知らせください。追ってこちらから購入方法をお知らせいたします。
一冊3.000円(送料込み)での販売となります。

アート・ブック「days in a place」の購入に関するお問い合わせ

2018年12月個展の案内

2018年12月、両国のART TRACE GALLERYにて個展「うしろ歩き — 2005年からの素描」を開催いたします。
本展は2005年以降に制作した比較的大きなサイズの素描作品と新作を合わせた展示となります。いずれの作品も目の前の風景をモチーフにした観察と描写によるものですが、室内で始まった制作はやがて屋外へと移り、最近では近くの川辺に移っています。時間や場所の移り変わりに伴い、作品も精密な描写から即興的な線の運動によるものへと変化していきました。
展覧会タイトルに掲げた「うしろ歩き」とは、かつての記憶を追い求めながらも無常の今を歩き続けるしかない画家の姿を思う時、ふと浮かんできた言葉です。2005年から現在に至る13年間の制作の軌跡をぜひご高覧ください。

うしろ歩き — 2005年からの素描  向井三郎
2018年12月12日(水)~2019年1月14日(月) 12:00-19:00 
休廊日:木曜日および12月23日(日)~1月3日(木)
ART TRACE GALLERY
〒130-0021 東京都墨田区緑2-13-19秋山ビル1F
http://www.gallery.arttrace.org

アート・ブック『days in a place』出版のお知らせ

この度、向井が2011年から'12年にかけて制作した素描作品「日々の土地」が1冊の本として出版されることになりました。
装幀は岡本洋平氏によるもの。彼は魅力的な装幀で数々の本を世に送り出し、先日も第25回造本装幀コンクールで受賞するなど気鋭のブックデザイナーです。
その彼が画家のただ一点の素描のために造るのがアートブック『days in a place』です。なぜこの作品なのか、なぜ一点しか載っていないのか。
作品とブックデザインの詳しい内容紹介を兼ね、皆さんの賛助を募りたくクラウドファウンディング(10月5日まで)でこのプロジェクトを紹介しています。是非ご覧下さい。

https://motion-gallery.net/projects/daysinaplace

そのためのプロモーション動画もかみむら泰一氏(音楽)、小野奈津江氏(映像)の協力によって美しいものになりました。
ご賛助頂いた方々には、その氏名と辻耕氏(美術家)書き下ろしによるテキストを纏めた冊子を本体に添えお渡し致します。

2017年8月個展の案内 「ちいさなくに」

2017年8月、銀座の巷房にて個展「ちいさなくに 向井三郎」を開催いたします。ギャラリーの三箇所のスペースを活かした、ドローイング、ウォール・ドローイング、版画など、10点程の構成となる予定です。それぞれの作品は、画家自身の身の回りの風景やもの、人物を描いたものですが、中心となるのは展覧会タイトルとも共通の「ちいさなくに」という長辺3mほどのドローイング作品です。これは、画家が二十年以上にわたって住み、暮しと季節と制作の不可分な関係の中で描き留められた家の肖像ともいえるものです。会場となる奥野ビルは昭和七年竣工、今年で築85年。3F、地下、階段下の独特なスペースと作品が響きあうさまも含め是非ご高覧ください。

― ちいさなくに ―  向井三郎
2018年12月12日(水)~2019年1月14日(月) 12:00-19:00 
2017年8月21日(月)~8月26日(土) 12:00-19:00 (最終日17:00)
巷房(3階+地下1階+階段下)
〒104-0061 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル
http://gallerykobo.web.fc2.com/